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【個人的読書感想文】自己満足ではない「徹底的に聞く」技術

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「アクティブリスニング」という言葉がある。どのような意味なのかわからない。人の話を聞いているようで聞いていない時もある。人の話を遮って自分ばかり話しているなんてこともある。本書は相手の話を聞くことが主観のテーマのようだが、全身全霊で心から相手の関心を持ち、相手の話を聞くためにどうするか、描いてある。相手の話を聞く事はトラブルの防止にもなり、相手との関係も良好になる。オンラインが主流になり、相手との関係も希薄になりそうだが、オンラインでも実践できる内容も書いてある。ちょっと読んでみようと思う。

 

1つ目はアクティブリスニングとは、「真剣に、徹底的に相手の話を聞き、質問もしながら理解を深めること」をいう。相づちを打ち、相手の目を見ながら、心から関心を持って相手の話を聞く。聞いた「つもり」になっているだけでは、相手の話が十分に理解できないだけでなく、誤解が生じたり、関係が悪化したりすることもある。「真剣に、徹底的に相手の話を聞く」「質問もしながら理解を深める」の2点を満たしていなければ、アクティブリスニングとはいえないというところが印象にのこった。

ついつい自分の話や思いばかりを優先してしまいがちだけど、相手の方を向いて、相槌を打ちながら、話を聞く事。時には質問をして、理解していることで、相手の信用を得る事。

 

2つ目はアクティブリスニングはただの「聞くスキル」ではない。アクティブリスニングを繰り返すことで、問題の本質が見え、解決策が自然に浮き上がってくる。質問によって相手が自らの考えを深め、解決策を導き出してくれることもあるというところ

質問をするにしても、自分にある程度知識が無いと質問もできない。普段から、気になったところはGoogle検索で調べたりして、調べる習慣をつけることが大切である。そのためには普段からアンテナを張りめぐらし、何でも疑問を持つということが大切になると思う。会話を通じて、相手が何を持って何が痛いのかを考え続けて、相手が考えてもいないようなことを提案するというのもアクティブリスニングの醍醐味だと思った。

 

3つ目はアクティブリスニングは文字通り「アクティブに」人の話を聞くことだ。といっても、ただ単に聞くだけではない。カギは「ひたすら聞く」「相づちを打つ」「疑問があったら躊躇なく聞く」の3点だ。

ひたすら聞くと言うのは、ただ聞くだけではなくて相手が何を考えているかその背景、相手の環境、状況も踏まえ想像して聞くことだと思った。

 

4つ目は「相づちを打つ」ことは、相手が気持ちよく話を進める上で重要だ。聞き手が無反応では話がしづらい。適度なあいづちで話し手の気持ちを高め、より多くの話を引き出そう。

相槌を打つのはとても難しいと思う。相手から見ても適当な相槌は全て分かってしまう。「なるほど」「さすがですね」などは軽はずみで聞こえてしまうし、わたし的にはあまり使わないほうが良いように感じる。

 

5つ目は「質問する」ことには3つの要素がある。「適切な疑問を持つこと」「躊躇なく質問すること」そして「的確な質問をすること」だ。

適切な質問をすると言う事は、自分自身がそれなりの知識を持ってなければならない。タイミングも、とても大切だ、相手の話の腰を折ってはいけないし、適切なタイミングで適切な質問をしなければ相手の機嫌も損ねてしまう。うまくいくと会話がスムーズに進行して話も盛り上がってくる。

 

6つ目は著者が勧めるのは、質問によって相手のエネルギーレベルが上がっているかどうかをよく見ることだ。エネルギーレベルが上がっていれば適切な質問、上がっていなければ適切ではない質問だったと言える。後者の場合は、タイミングや質問の仕方を見直してみようというところだ。

これは自分が思うに、何回も場数をふまなければならないしトライ&エラーの繰り返しのようだと思った。ただ相手にそう思ってもらえるように、身だしなみや普段の知識を得るための勉強は欠かさずにしなければならないと思った。

 

7つ目は聞きっぱなしにしないためには、「アクティブリスニングで聞いたことは直後に必ずメモしておく」「いつまでに何を、というアクションに関しては、メールで自分に発信する」などといった取り組みが有効だ。何よりも、誠意を持ってフォローすることを大切にしようというところ。

ここでもアウトプットの大切さを求められている、記憶に定着するさせるためにメモをしたり、SNSやリアルな会話で発信すると言うのはとても大切だと思う。

 

この本を読んでみて、思った事は、私は一体今までどんな話を聞き方をしていたのだろうか?振り返ってみても恥ずかしいものばかりだったと言うことだ。本書ではその他の詳しいアクティブリスニングのやり方や、リモートでのアクティブリスニングなど具体的に方法として描かれている。自分としてもこれから本気で人の話を聞いてみようかなと思った。自分のことを話す前に、まずは相手を理解するということが、いかに大切かと思った。

 
参考文献