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【個人的読書感想文】完訳 7つの習慣 人格主義の回復

私の知り合いは、この本を読んでいる人も多い。漫画化もされているが、原作を読んでみたいと思い手に取ってみる。7つの習慣と聞いて、かんたんそうに思える。実際はどうなのだろうか。

人格主義とはどんなことなのだろうか?表面上のテクニックで成功させる個性主義ではなく、誠意、謙虚 誠実、勇気、忍耐などで、内面から人格を磨くこと。人格を磨くには習慣が大切、習慣とは行動や思考によるものが大きいと筆者は説いている。

嫌われる勇気のアドラーの心理学も内面の人格形成を重要視しているが、本書はそれに比べて現実を捉えていて、実践しやすい内容になって

周りの友達は、この本の影響を少なからずとも、受けているようだ。時間が経てば忘れてしまうため、何度も7つの習慣の1つ1つを復習している。翻訳本は理解に苦しむところもあるが、全体の枠として理解していきたい。

まずはじめに、個性主義と人格主義を説明している。

多くの成功本は、表面状のテクニックばかり説明している、これを個性主義と呼んでいる。その反対の人格主義と何か?人間の内面からくる人格だ。その中身は誠意 謙虚 誠実 勇気 忍耐 勤勉 質素
節制 黄金律 などから形成されている。成果といえば、個性主義は短絡的な成果、人格主義は長期的な成果となる。人格主義は時間がかかるのだ。そこで7つの習慣がででくる。7つの原則を守ることで、自分を変化させて、自分が見る物の見方を変えることができる。依存から自立そして相互理解へと進む。そこには3つの分類があり、私的成功の習慣、公的成功の習慣、再新再生の習慣となる。

第1の習慣は主体的になること。
人は選択をする能力を持っている。それは想像、良心、意思、自覚からくるもので、環境や自らの立場を理解した上で判断することができる。そこには、子供の頃の体験や、生まれた環境、親からのもらった遺伝子なども含まれる。

自分は不幸だという人がいる。他人のせいにする人もいる。しかし、それはその人が選択したからなのだ。過去の選択の結果である。主体的とは、自分で選んだことの責任を持つこと。人が悪いではなく、結局は自分なのだ。もちろん自分で考えて行動すること、その上で行動した結果の責任をもつことだと思った。

第2の習慣は終わりを思い描くことから始める。
自分の葬式の時は人は自分のことをどんな風に言うのだろうか?よく言う人もいると思うが、反対に残念だったって言う人もいるのではないか?自分の人生の最期を想像して、今日と言う日を始めると言うことも悪くはないのではないか。

それには、3つのことが必要だと考える。1つは自分はどんな風に、なりたいのか? 2つ目は自分のなりたいことに向かってどうすれば良いか、何がしたいのか? 3つ目は、そうするには何が必要か、原則は何か?見つめの原則には土台が必要で、それには自分の中の公平さ誠実さなどが含まれる。人や他人や
ものに影響されてはいけない。自分の思い、大切にしたい物を物頭の中にイメージして日々生活していくことが望ましい。

第一の習慣と第二の習慣を勉強してみて、自分自身の内面と向き合い常に公平と誠実を大切にして、自分の最後の日を思い浮かべ1日1日精一杯生きていくと言うことが大切なことなのだろうと理解できる。

第3の習慣は最優先事項を大切にする。
できる人は、できない人ができる事をできる。それは人が嫌がることをできると言うことでもある。嫌だと思う意識よりも目的の意識の方が高いので実行できるモチベーションがあるからです。
具体的には重要ではないことをやらないと言う意識付けです。最もやらなければいけないことの優先順位として緊急度が低いけれども重要であるということをやることです。逆のことを言えば、緊急であるけれども実際は重要ではないことをやらないことです。

第4の習慣はwin winを考える。

win winとは人間関係において必ずお互いの利益になるよう考えを一致させる事であると考えます。もちろんこの関係はお互いの協力する姿勢がなければ成立しません。その他別の考えとしてウィンウィンオアノーディールと言う考え方もあります、こちらは妥協するのであれば、この話はゼロから考えようと言うことになります。

Win-Winを成り立たせるには、(1)人格、(2)人間関係、(3)協定、(4)システム、(5)プロセス、の5つが必要となる。システムとはお互いの行動成果が評価される仕組みになる、公平性が大切になる。プロセスは結果がwin winになるにはその過程もwin winにならなければならないと言う事になる。

第5の習慣は、まず理解に徹し理解されること

まず自分のことは置いておいて、相手の話を聞く事である。そして、共感できることを探す。相槌をつかったり、おうむ返しなどは最適だ。そこから自分の言い分が始まる。相手の言葉を自分の言葉に置き換えていき、それと同時に相手の気持ちを言葉にする。


共感による傾聴」を身につけるためには、下記のステップがある。

第一段階は、「相手の言葉をそのまま繰り返す」ことである。次の段階は、「相手の言葉を自分の言葉に置き換える」ことである。そして、第三段階は、「相手の気持ちを言葉にする」ことである。最後の第四段階は、第二段階と第三段階を組み合わせたものとなる。すなわち「相手の言葉を自分の言葉に置き換えると同時に、相手の気持ちも言葉にする」のである。そこまでいくと、相手は自分の言葉を受け入れてくれる可能性が高い。

第6の習慣 シナジーを作り出す

今までの習慣を実行すると、相手とのコミュニティが総和よりも大きくなる。1+1が3にも4にもなるという事だ。それには互いを尊重しないといけないし、互いが自立して、精神的にも違う存在でなければならない。

第7の習慣 刃を研ぐ


自分の価値を高めるスキルを磨くと言うことを意味する。具体的には、体、心、知性、社会、情、と言うことになる。

刃を研ぐとは、再新再生のプロセスである。つまり、他の6つの習慣を果たすために最も重要な「あなた自身」の価値を維持し高めていくための習慣である。具体的には、あなたという人間をつくっている四つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)の刃を研ぐ。体に栄養のある食べ物を食べ、睡眠をしっかりして定期的に運動する。心を鍛えるには、読書をし自然を愛してときには芸術にも触れ自分自身を見つめる。学問を学ぶことを定期的に続けて知性を広げていくこと

知的側面の刃を研ぐこととは、継続的に学ぶこと、知性を磨き広げていく努力をすることである。日頃から知識を吸収して知性を広げていこうと思ったら、優れた文学を読む習慣を身につける以外に方法はない。ぜひ一ヶ月に一冊のペースで読書を始めてみてほしい。最後は積極的に社会に参加して交流を深める。

私の印象に残ったところは、第4の習慣のお互いを理解することと言うことだ。結局は人間同士の付き合いの中で、1人では生きていけないという世の中で存在し続けていく上での尊重は欠かせない。怒りは怒りを生み、関係のないものまで、巻き添えてしまうと思う。

長くなったが、かんたんに要約して感想を入れてみた。すべてに意味があるが、まずは、読書等を通じて、積極的に心を鍛えていきたい。肉体的の健康はとても大事でしっかりとした睡眠と、しっかりとした食事で1日を過ごしていきたい。人間関係については、他人を尊重して、どの点が優れているかと言うことを見つけてお互いプラスになる存在でいられるようになりたい。