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【個人的読書感想文】Your Life as Art 自分の人生を創り出すレッスン ロバート・フリッツ (著), 田村 洋一 (翻訳)

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どうして自分は成功しないのか?周りは、あんなに成功しているのに、自分だけって思う時がある。今回は成功するかな、うまくいくかなって思っても思いもよらぬ形で失敗することも多い。誰でも経験することだ。自分の意思や行動だけで、世の中が上手くいけば、苦労しない。うまけいかない。それが現実だ。じゃあ、どうすれば良いのか?何か別の要因があるのではないか?少しのヒントになればとこの本を読んでみる。

 

この本では「自分の人生をアートとして想像することで、成功に向けて成長できる」と言っている。

人生がうまく行く時は、コツがあり、パターンがある。うまく行かないときもパターンがある。それを掴むこと。これは誰でも可能であり、才能があるなしではないと語っている。

 

自分自身の人生はどう生きればいいのか?どのように行動すれば良いのか?なぜ成功する人と失敗する人がいるのか?アートすなわち自分自身のこれからの人生を想像するということを言っている。それでは具体的に読んでいこう。

 

●自分の人生を「こんな人生にしたい」って思うこと

 

自分は人のために生きてきた。これは大変尊いことだと思う。人間は1人では生きていけない。周りのみんなの協力があって初めて自分は生きられると思っていた。でもふとした時に、疲れている自分がいる。消耗している自分がいる。周りの目を気にして生きてきてはいないか?自分の気持ちに蓋をするようになる。これでいいのか?

 

何をしても納得がいかなくなる。何をしても不満ばかり感じる。忙しくて、自分を見失う。言いたいことが言えない。こんな失望感を持っていた。

 

自分の人生をこうなりたいと思い描くことは、とても大切である。アートのようにイメージをしてみると、見えてくるものがある。例えば

今の自分を褒める。自分ルールを作る。自分の本質を見つめる。

どんどんイメージは湧く。

家族のために今までは頑張ってきた。そのおかげで家族と一緒に平穏無事で毎日が送られている。

時には不満もあるが、楽しさもある。

今までやってきたことは無駄ではない。ちょっと疲弊しているが、もうちょっと肩の力を抜いて頑張られるんじゃないかって。

 

人生の創造プロセスが成功するために最も重要なのは、成功が持続する構造である。それは「創り出したい成果」と「いまの現実」の差が生み出す緊張によって成立する。緊張は必ず解消に向かう。その緊張が解消に向かうパワーが人生を前進させるのである。

●成功が持続する構造を、作り出す

自分の今の現実を知り、将来的にどうなりたいか?或いは、どうしたいか?を考える。
何が不足なのか?どうすれば、やりたいことに近付くことができるか?

●自分の人生に染みついた「観念」を取り除く


これらのプロセスを通じて、自分が創り出したい未来に向けてダイナミックに歩みを進めることができる。原題 ”Your Life as Art"が示すように、人生全体がクリエイティブなプロセスとなることを、フリッツ氏は多くの実例と共に示している。


特に印象に残ったことは、
自分のやりたいことを階級付けをすること。
やりたいことがたくさんあっても、時間は待ってくれない。同じ時間の中での優先付けはとても大切である。
私だったら、紙に書き出してみる。マトリックスを使って、非常に大切なこと、どちらかと言うと大切なこと、どちらかと言うと必要ないこと、必要ないことの4つに振り分けてみる。
どちらかと言うと大切なことた、大切なことに時間をかけてみる。

ふだん私たちは、どうしようもないたくさんのガラクタに気を取られてしまって、本当に大切なことを見過ごしてしまうのだ。ということも書いている。
断捨離をしてみて、整理することの大切さを感じた。
私は1年以上使わなかった物は容赦なく処分することにしている。必要だったら、その時はまた買えばいい話だ。

「わたしたちは訓練によって目の前の奇跡をきちんと見届けることができる。とりたてて何も起こっていないかに見えるありきたりな時間の詩的な美しさに、耳をそばだてることができる。本当にそこにあるものを見るのだ。それができたら1日1日を心からありがたく感じることができる。日々の暮らしを考え直すことができる。ただ生きることそのものの喜びを感じて生きることができる。」

良いことが起きても、良くないことが起きても1日は1日。感謝して明日に望むということか。生きているだけ儲けものなのだ。


一方でフリッツ氏は、この本が勧める手法を使って人生を生きれば「一切悔いのない人生を生きられる」とも考えていない。むしろ、主体的に生きていくことによって、「私たちはいずれ何らかの悔いにたどり着く」とも言っている。素晴らしい過去の実績もいづれは過去のものになる。それても人生は素晴らしいということだと理解している。

人生をアートとして考える著者の考え方に同調すると同時に人生の醍醐味を味わえることができる一冊だ。どの人にも当てはまるかは、わからないが、自分の人生を考える一冊になる。翻訳本のため、理解し難い表現はあるが、フレームで捉えると言いたいことが理解できる。

この中に書いてある表現を1つでも行動に移せたら、この本に出会った甲斐があるということだ。