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目からウロコの読書感想文。【アキラとあきら】池井戸潤を読んでみて

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池井戸潤さんの小説は大好きでよく読んでいます。先日は【アキラとあきら】文庫本を読みました。読んだだけでは記憶に残らないので、自分なりに記録してみたいと思います。700ページの本でとても読みごたえがありました。読む前まで、金持ちのあきらと貧乏人のアキラがでてきて、貧乏人が金持ちをやっつける物語を想像していたのですが、まったく違う展開になりました。 

あらすじ

 

零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった――。 

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 気になったこと、感動したこと。

 

 

零細企業の息子 山崎あきらの子供時代から始まる、取引先からの受注減により倒産してしまい、とてもきつい子供時代だ。

この時の山崎あきらの気持ちはどうだったのだろう。銀行からの融資を断られたことが倒産のきっかけになった。この経験がのちの銀行マン人生の役に立っていくことになるとは思いもよらなかった。人生には無駄がないと思った。

 

『金は人のために貸せ』 銀行マンになった山崎あきらが父から言われた言葉である。

人のために貸して困っている人を助けてほしいとも言っている。お金に苦労して会社をなくしてしまった経験のある父親からの言葉は山崎あきらを奮い立たせたに違いない。

銀行は金貸し屋さんと思っていた私だったが、この言葉は感動してしまった。

 

お金持ちの階堂あきらも目に見えない苦労が感じられる。おじいさんが亡くなり、遺産相続で親と親せきが揉め、お父さんが亡くなり、今度は階堂あきらとおじさんがお金で揉める。お金持ちは苦労を知らないと思っていた私だが、人はどんな境遇でも大変なんだと思ってしまった。

 

最後は2人のアキラがいっしょに組んで問題を解決するのだが、

違う意味で苦労をしている2人の発想による化学反応がじつに興味深く。最後はさわやかな気分で終わった。

 

まとめ わかったこと

 

この本を読んで、わかったことは、人生には無駄がないこと。キツイこと、うれしいこと、まとめてその人の人生である。必ず何かに役に立つ。みんな同じ人間である。たまたま貧乏な家に生まれただけ。たまたま金持ちの家に生まれただけである。

人はいろんな悩みがあるのだなと感じたし、どんな人でも同じ目線で接していきたいとも思った。