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世の中の不思議なこと、疑問に思ったこと、日々感じたことを話します

ロウソクの科学。人間とロウソクは同じであるということ。

「この宇宙をまんべんなく支配するもろもろの法則のうちで、ロウソクが見せてくれる現象にかかわりをもたないものは一つもないといってよいくらいです」ロンドンの貧しい鍛冶屋の家に生まれたファラデーは、1本のロウソクを用いて科学と自然、人間との深い交わりを伝えようとする。子供たちへの慈愛に満ちた語りと鮮やかな実験の数々は、科学の面白さ、そして人類の未来をも照らしだす。時を超えて読者の胸を打つ感動的名著。

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ロウソクの科学 (角川文庫)

ロウソクの科学 (角川文庫)

 

 

ロウソクに対してのいろんな疑問を通じて、人間社会との共通点を見出している。

ロウソクを見ていると、不思議だと思うことが多い。

まず、ロウソクと石油ランプを比較している。炎の出方が違うということ、ロウはどうして液体になり、炎の方に上がっていくのか?青い食塩を食塩水にして、実験している。ロウソクの炎の真ん中に紙を突き刺すと、紙の周りが焼けるのがわかったり、ロウソクはなぜ消えるのか?一酸化窒素を使い実験している。なぜロウソクの炎の先端はくぼんでいるのか?など。

私の記憶に残っていることを適当に並べて紹介したが、まだたくさんの実験をしている。1本のロウソクが燃えることで、いろんな疑問を持ち、1つ1つ調べあげる著者のエネルギーに感銘を受ける。

 

印象に残っていることだが、人間とロウソクは同じ二酸化炭素を出す。人間とロウソクは同じである。その二酸化炭素を使い植物は酸素を作り出してくれている。その酸素を使ってロウソクは光、明るさを出して、まわりのものを照らす働きをしてくれている。人間も同じく、活動によって他の生き物の役に立つよう、貢献しなければならないということを教えてくれている。

 

最後に当たり前のことに不思議なことはたくさんある。当たり前のことに疑問を持ち、勉強して、知識にすることは自分の人生を幸福にしてくれると思う。昔の本だが、素敵な一冊だ。

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要点

私たちの身近にある1本のロウソクには、この宇宙を支配するすべての法則にかかわりがあると言っても過言ではないほど、たくさんの科学的な現象が起こっている

 

当たり前だと思って見過ごしてしまうような現象にも、たくさんの不思議が隠れている。それを見つけ、考える視点を持つことが重要だ

 

ロウソクのように周りを明るくし、人とかかわりを持ちながら、自分の義務をはたす人間になってほしい。それがロウソクを使った講演を行った著者からのメッセージだ。

 

http://ロウソクの科学 | 本の要約サイト flier(フライヤー) https://www.flierinc.com/summary/2086